埼玉県指定史跡
権現山古墳群(ごんげんやまこふんぐん)
徳川家康が鷹狩りに来たときに休憩したという伝承がある権現山(市指定文化財)を中心に、大小合わせて12の古墳からなる古墳群です。その中で最も大きい権現山は、昭和60年以降、8回にわたる調査の結果、古墳時代初期にあたる3世紀後半の前方後方墳(ぜんぽうこうほうふん)、周辺の古墳は方墳(ほうふん)と判明しました。埼玉県内でも、墳丘がよく残された前方後方墳は少なく、権現山古墳群は古墳時代初期の築造当時の姿をよくとどめていることから、平成14年に埼玉県の文化財に指定されました。合わせて指定された土器7点のうち、底部穿孔壺形土器(ていぶせんこうつぼがたどき)は、底部を故意に打ち欠いたもので、後の埴輪(はにわ)の原型につながるものと考えられています。
所在地
滝1丁目
土器の所在地
上福岡歴史民俗資料館

権現山古墳

底部穿孔壺形土器
更新日:2020年03月02日