外来生物に要注意!
外来生物
外来生物とは、もともとその地域にいなかったのに、人間によって他の地域から入ってきた動物・植物のことを指します。
外来生物が国内に侵入し定着してしまうと、日本固有の生態系に様々な影響を及ぼしたり、人に危害を加えたり、病気を拡げたり、あるいは農林水産業へ被害を及ぼす可能性があります。
特定外来生物
もともと日本にいなかった外来生物のうち、生態系などに被害を及ぼすものを法律で「特定外来生物」として指定し、飼育・栽培・保管・販売・譲渡・輸入などが原則として禁止されている生物です。
例
アライグマ
市内に生息している【特定外来生物】のひとつにアライグマがあり、本市でも埼玉県の防除実施計画に基づき、目撃情報により駆除を行っています。
アライグマは冬眠をしないため、1年中活動しており、年間を通して農作物や家庭菜園等への被害が発生する恐れがあります。アライグマは一見愛らしい外見をしていますが、非常に凶暴な性格で鋭い歯を持っています。また、感染症を媒介する可能性があるため、むやみに近づかないよう十分ご注意ください。

アライグマを寄せ付けないために
アライグマは雑食で、特に甘いものを好んで食べます。寄せ付けないためには家庭菜園や庭木、畑などで、未収穫の農作物や果実等を放置しないことが大切です。他にもペット等の置き餌を放置するとアライグマを寄せ付ける原因となるので注意してください。
「アライグマをこれ以上増やさないために」(県生物多様性センターHP)<外部リンク>
アライグマの見分け方と対策(埼玉県) (PDFファイル: 372.1KB)
捕獲について
特に春期(2月から4月)は繁殖活動が活発になる時期であり、この時期に計画的に捕獲を進めることで効率的に被害を防ぐことが可能です。
市では、アライグマ用に箱わな(捕獲器)の無償貸し出しを行っていますので、希望される方は環境課環境係(049-262-9021)までご連絡ください。
今後注目すべき外来植物
特定外来植物ではありませんが、埼玉県が、今後分布の拡大で在来植物に影響を与えると思われるものとして埼玉県ホームページに掲載されている植物です。
ナガミヒナゲシ
市内でよく見られる「今後注目すべき外来植物」としてナガミヒナゲシがあります。ナガミヒナゲシは春先から初夏にかけて道端や庭先等で生育し、オレンジ色の花を咲かせる外来植物です。非常に強い繁殖力を持ち、他の植物の成長を妨げてしまうため、自宅の庭先等で見かけた際には駆除を行いましょう。種ができる前に抜き取り、ビニール袋等に入れて密封し、もやすごみとして出しましょう。最適な駆除時期は開花する前のロゼット葉と呼ばれる、葉が根元から放射状に広がっている冬の時期です。既に種ができている場合には種が飛ばないように注意してください。駆除を行う際は怪我を防止するため、作業用手袋や長袖を着用するなどしてできるだけ肌の露出を減らしましょう。

画像の引用:農研機構 農業環境変動研究センター(旧 農業環境技術研究所)
更新日:2025年08月14日