聞こえにくい高齢者への話し方のポイント
何歳になっても人との交流や会話は楽しみですが、高齢になると聞こえが悪くなる方が増えてきます。話し手が気をつけることでコミュニケーションが取りやすくなることがあります。
高齢期になぜ聞こえにくくなるか?
高齢になると音を伝える役割の細胞が減少し、耳の「聞こえ」の力が衰えてきます。これを加齢性難聴といいます。
話し方のポイント
- 相手の注意を引いてから話し始める 〈○マル〉声かけをする、視線を合わせる、身振りで合図する
- 顔を見ながら相手に向かって話す 〈×バツ〉好ましくない話し方 ・耳元で話す、後ろや横から話す
- ゆっくり、ハッキリと話す 〈○マル〉言葉の始まりやパ行・タ行・カ行・サ行を明確にハッキリと発声する
- 大声ではなく、普通より少し大きめの声で話す
- 近づいて話す
リーフレット(高齢期の難聴とコミュニケーションのポイント) (PDFファイル: 378.4KB)
補聴器
補聴器は、「若いころの聞こえ方に戻す」という機器ではなく、「聞こえなくなった音を補う」機器です。自分で気づかないうちに難聴が進行することもあるので、気になることがあったら早めに耳鼻科医院に相談しましょう。相談する際は、生活や仕事のどんな場面で困っているかなど、聞こえ方を改善したい場面をご自身で整理してから行くと良いでしょう。
「聞こえ」のセルフチェック
聞こえにくいと感じたら、まずは聴力をセルフチェックしてみましょう。聞こえにくいまま放っておくと、認知機能の低下につながることがあります。
更新日:2024年01月18日