ノロウイルスについて

ノロウイルスによる感染性胃腸炎・食中毒にご注意ください。

ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通じて発生していますが、例年、10月から11月くらいから発生件数が増加しはじめ、12月中旬頃にピークとなる傾向があります。

ノロウイルスの特徴と注意点

ノロウイルスは、ウイルスに汚染された食品や手指を介して感染し、おう吐、下痢、腹痛などの症状を引き起こします。

抵抗力の弱いお子さんや高齢者はノロウイルスに感染した場合重症化しやすいため注意が必要です。

また、感染力が強いため、保育所、学校、高齢者福祉施設などで発生すると、二次感染を引き起こし集団感染となることがあります。

症状

潜伏期間(感染から発症までの時間)は24時間から48時間で、主な症状は吐き気、おう吐、下痢、腹痛で発熱は軽度です。

普通これらの症状が1日から2日続いた後、回復します。また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。

ノロウイルス感染症の予防

ノロウイルス感染症の予防対策

  • 十分な加熱調理を行いましょう。(中心部までしっかり加熱、中心温度85℃以上1分以上の加熱をしましょう。)
  • 消化器症状(下痢・おう吐)を訴えている人は、食品の調理加工に従事しないようにしましょう。
  • 手洗いを十分にしましょう。手洗いは、調理を行う前、食事の前、トイレに行った後、下痢等がある人の汚物処理やオムツ交換等を行った後などには、必ず行いましょう 手洗いの手順(PDF:520.4KB)
  • おう吐物やふん便等の処理を適切に行いましょう。(下記ノロウイルスの消毒についてをご覧ください)

ノロウイルスの消毒について

ノロウイルスの消毒には次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤など)が効果的です。ノロウイルスはアルコールに対する抵抗力が強いため、アルコール消毒はほとんど効果がありません。

おう吐物やふん便の処理

  • 使い捨てのマスク、手袋、エプロンを着用します。
  • 汚物中のウイルスが飛び散らないように、おう吐物、ふん便をペーパータオル等で静かに拭き取ります。
  • 拭き取った後の床等は次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約0.02%)で浸すように拭き取り、その後水拭きします。
  • おむつ等は、速やかに閉じてふん便等を包み込みます。
  • おむつや拭き取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄します。(この際、ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約0.1%)を入れることが望ましい。)またノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂いこれが口に入って感染することがあるので乾燥しないうちに床等に残らないよう速やかに処理し、処理した後はウイルスが屋外へ出ていくよう空気の流れに注意しながら十分に換気を行うことが感染防止に重要です。

次亜塩素酸ナトリウム消毒液の作り方

市販されている家庭用塩素系漂白剤(塩素濃度は約5%)を使用した場合の調整方法

0.02%の消毒薬:通常の掃除、消毒用(調理器具やドアノブ、手すりなど)

1リットルのペットボトルに水を入れ、ペットボトルキャップ1杯弱(1杯は約5ミリリットル)の漂白剤を加える。

0.1%の消毒薬:汚染のひどい場所用(おう吐物やふん便がついた床、布類など)

500ミリリットルのペットボトルに水を入れ、ペットボトルキャップ2杯(約10ミリリットル)の漂白剤を加える。

次亜塩素酸ナトリウムを使用する上での注意事項

  • 製品ごとに濃度が異なるので、商品に記載してある濃度表示や使用方法をよく確認して使用してください。
  • 酸性のものと混ぜると、有毒ガスが発生するので、絶対に混ぜないでください。
  • 皮膚に対する刺激が強いため、使用するときはビニール手袋などを使用し、手洗いなど人に対しては使用しないでください。
  • 使用するときには、窓を開ける等十分に換気を行ってください。
  • 金属等腐食の可能性のあるものに使用する場合は、使用後によく水拭きをしてください。材質によっては変色する場合がありますので注意してください。

関連リンク

厚生労働省ホームページ

この記事に関するお問い合わせ先

保健センター 健康推進係

〒356-0011
埼玉県ふじみ野市福岡1-2-5
電話番号:049-264-8292
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更新日:2020年03月02日