1歳未満の乳児にハチミツを与えないで(乳児ボツリヌス症に注意)

乳児ボツリヌス症とは

ボツリヌス菌は、熱や乾燥に強い「芽胞(がほう)」を作る菌で、土壌などに広く存在しています。この芽胞で汚染された食品を乳児が食べると、腸管内でボツリヌス菌が増えて毒素を作り、乳児ボツリヌス症を発症することがあります。

その乳児ボツリヌス症の原因食品として、ハチミツが明らかになっています。(その他、国内では井戸水も報告されています。)

大人の場合、芽胞が体内に入ってきても、他の腸内細菌との競争に負けてしまい、ボツリヌス菌が増えることはありません。その一方で、1歳未満の乳児では腸内環境がまだ整っていないため、腸管内でボツリヌス菌が増殖しやすいとされています。

症状

便秘が数日間続き、哺乳力の低下、全身の筋力低下、脱力、元気が無くなる、泣き声の変化、首のすわりが悪くなるなどの症状がみられます。ほとんどの場合、適切な治療により治癒しますが、まれに亡くなることもあります。

予防方法

ボツリヌス菌は熱に強く、通常の加熱や調理では死滅しません。

1歳未満のお子さんには、ハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子などの食品は与えないようにしましょう。

(注釈)1歳を過ぎたお子さんや大人は、ハチミツを摂取しても乳児ボツリヌス症の発症はありません。

(参考)詳しく知りたい方へ

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更新日:2022年07月14日