教育長あいさつ
教育長

氏名 朝倉 孝(あさくら たかし)
任期 令和6年4月1日から令和9年3月31日
教育長あいさつ
子供たちを取り巻く社会が目まぐるしく変化する現在、学校には、社会の方向性をしっかりと見定め、子供たちが主体的に生きていくための力を育む教育を行っていくことが求められています。そして、それらの要請に応えていくためには、中長期、短期の二つの視点を持って取り組むことが大切だと考えています。
短期の視点として、すべての子供たちが安心して心地よい環境で学ぶことができるよう不登校児童・生徒やいじめ問題などは見逃すことなく、最優先で対処すべき課題です。一人ひとりの子供たちのつぶやきにしっかりと耳を傾け、それぞれの思いに寄り添える体制づくりを一層進めてまいります。
中長期の視点として、これからの子供たちは、私たち大人が全く想像すらできない22世紀という未知の世界と出会い、その世界で一人ひとりがウェルビーイングを追い求めながら生活を営むことになります。その22世紀に生きる子供たちに必要な教育の在り方は、子供たちが主体的に変化に対応できるよう、教育も日々進化発展していかなければなりません。
このような使命に対して、国は学校に対し、2020年代を通じて実現すべき「令和の日本型学校教育」の構築に取り組むよう指導しています。「令和の日本型学校教育」には大きく二つの観点があります。
一つ目は、指導者中心の指導から学習者の視点を中心に、一人ひとりの個性を生かしながら、さらに資質や能力の育成を目指す「個別最適な学び」です。
二つ目は、子供同士や多様な他者と協働し、異なる考え方を組み合わせ、より良い学びを生み出す「協働的な学び」です。
学校は、この二つの観点を有機的に組み合わせ、ICT機器等を活用しながら「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指し、日々の授業改善に取り組んでいるところです。
さらに、教育委員会では、生涯学習社会の基盤づくりに向けて、社会教育においても「令和の日本型学校教育」が目指す「個別最適な学び」と「協働的な学び」の二つは、重要な観点だと考えています。今後、幼児から大人まで連続した人生において、本市の社会教育がこれら二つの観点を生かすために、学校と社会(地域コミュニティ)とを、それぞれの特性に応じて連携・融合させてまいります。
(注釈)ウェルビーイング(Well-being)
身体的・精神的・社会的に良い状態にあることをいい、短期的な幸福のみならず、生きがいや人生の意義等の将来にわたる持続的な幸福を含む概念。多様な個人がそれぞれ幸せや生きがいを感じるとともに、個人を取り巻く場や地域、社会が幸せや豊かさを感じられる良い状態にあることも含む包括的な概念。
令和7年度ふじみ野市教育施策重要ポイント
- 不登校に悩む児童・生徒が安心して過ごせる体制づくり
- いじめに苦しむ児童・生徒の見逃し0(ゼロ)をさらに徹底させるための体制づくり
- 実際に「書く」ことを大切にしながら、タブレットや電子教科書を活用したDX教育の充実を目指した指導体制づくり
- 中学校の部活動が地域と連携・協働して展開できるよう、学校と地域文化・スポーツ団体がそれぞれパートナーとなる体制づくり
- 「施設にとらわれない社会教育」の具体的な推進を図るための体制づくり
- 改修中のふじみ野市立博物館が多くの市民の生涯学習施設となるための体制づくり
更新日:2025年03月18日