債券運用を通じた社会貢献(投資表明)

更新日:2025年02月13日

ふじみ野市では、地方自治法の趣旨に則り、基金を確実かつ効率的に運用するため、運用が可能な資金の一部で債券を購入しています。

債券の中には、国連の「SDGs(持続可能な開発目標)」の達成に効果のある事業の資金を調達するために発行されるものがあります。これらの債券を購入することにより、持続可能な社会の形成に寄与し、社会的使命・役割を果たすとともに、購入の際には投資表明を行い、対外的に公表します。

SDGs債とは、環境・社会課題解決を目的とした資金調達として発行される債券の総称で、資金の使途に応じ、グリーンボンド(環境債)、ソーシャルボンド(社会貢献債)、サステナビリティボンド(環境及び社会貢献債)などに分類されます。

1.住宅金融支援機構が発行する環境債の購入

基金運用を通じた環境分野への取組として、独立行政法人住宅金融支援機構が発行する環境債(グリーンボンド)を購入しました。

住宅金融支援機構は、民間金融機関と連携して、省エネルギー性能や耐震性などが優れた住宅を取得する場合に一定期間の金利引き下げを行う有料住宅取得支援制度を実施するなど、国民生活の安定と社会福祉の増進に寄与することを目的に、国の全額出資により設立された独立行政法人です。

この住宅金融支援機構が発行するグリーンボンドは、格付投資情報センター(R&I)により、環境省が示す「グリーンボンドガイドライン2017年版」に適合していることが確認されています。これによって調達された資金は、省エネルギー性能を有する住宅に係るグリーン住宅ローン債権の買取に充当され、環境改善効果のある建物の普及促進のために活用されています。

2.国際協力機構(JICA)が発行する社会貢献債の購入

基金運用を通じた社会貢献への取組として、独立行政法人国際協力機構(以下「JICA]という。)が発行する社会貢献債(ソーシャルボンド)である「JICA債」を購入しました。

JICAは、開発途上地域の経済及び社会の開発若しくは復興又は経済の安定に寄与することを通じて、国際協力の促進並びに我が国及び国際経済社会の健全な発展に資することを目的に、国の全額出資により設立された独立行政法人です。

このJICAが発行する「JICA債」は、政府が策定した「SDGs実施方針改訂版(令和元年12月)」の本文において「社会貢献債としてのJICA債の発行など社会的リターンを考慮するファイナンスの拡大の加速化が、SDGs達成に向けた民間資金動員の上で重要である。」としてSDGs達成への取組の一つとして位置づけられており、これによって調達された資金は、JICAの有償資金協力を通じ、開発途上地域の経済・社会の開発、日本及び国際経済社会の健全な発展のために活用されます。

3.兵庫県公募公債の購入

基金運用を通じた環境分野への取組として、兵庫県が発行する環境債(グリーンボンド)を購入しました。

兵庫県が発行するグリーンボンドは、株式会社日本格付研究所(JCR)により、国際資本市場協会(ICMA)による「グリーンボンド原則2021」及び環境省が示す「グリーンボンドガイドライン2022年版」への適合性について、最上位である「Green(F)]の評価を受けています。これによって調達された資金は、「下水汚泥広域処理場整備事業」や「コウノトリの生息環境整備」等環境改善事業に活用されています。

4.埼玉県公募公債の購入

基金運用を通じた社会貢献への取組として、埼玉県が発行する環境及び社会貢献債(サステナビリティボンド)を購入しました。

埼玉県ESG(Environmento:環境、Social:社会、Governance:ガバナンス)債は、グリーンプロジェクト(環境問題の解決)及びソーシャルプロジェクト(社会的問題の解決)事業に充てられるサスティナビリティボンドであり、株式会社日本格付研究所(JCR)により、国際資本市場協会(ICMA)が公表している「サステナビリティボンドガイドライン2021」などとの適合性について、最上位の評価「SU1(F)」を受けています。これにより調達された資金は、「地球環境にやさしい社会づくり」、「危機管理・防災体制の再構築」、「住み続けられるまちづくり」等環境問題や社会的課題の解決に資する事業に活用されています。

5.中日本高速道路株式会社債が発行する社会貢献債の購入

基金運用を通じた社会貢献への取組として、中日本高速道路株式会社が発行する社会貢献債(ソーシャルボンド)を購入しました。

中日本高速道路株式会社債は、株式会社日本格付研究所(JCR)によるソーシャルファイナンスに関する外部評価を取得しており、調達した資金により、高速道路の災害対策や老朽化対策を推進することは、政府の防災・減災、国土強靭化に関する方針に沿っており、持続可能で強靭な国土の質の高いインフラの整備に資するとされています。

6.独立行政法人日本学生支援機構が発行する社会貢献債の購入

基金運用を通じた社会貢献への取組として、独立行政法人日本学生支援機構(以下「JASSO]という。)が発行する社会貢献債(ソーシャルボンド)を購入しました。

JASSOは奨学金事業を通じてSDGsの目標4.「すべての人に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する。」の達成に貢献するとともに、留学生交流の推進などを行う留学生支援事業、キャリア教育・就職支援や障がいのある学生等への支援などを行う学生生活支援事業にも取り組んでいる機関です。

本債券の発行による調達資金は、JASSOが担う奨学金事業のうち、貸与奨学金の財源として活用されます。

この記事に関するお問い合わせ先

会計課 会計係

〒356-8501
埼玉県ふじみ野市福岡1-1-1
電話番号:049-262-9044
メールフォームによるお問い合わせ