福岡河岸記念館文庫蔵
文庫蔵(ぶんこぐら)
この蔵は、その名のとおり大福帳などの帳簿類を保管したり、年中行事・冠婚葬祭用の食器類を収納していました。 木造二階建、切妻造瓦葺で明治30年代の建築です。
- 桁行(けたゆき) 7.310メートル
- 梁間(はりま) 4.585メートル
- 最高高さ(棟頂上まで) 8.360メートル
- 建築面積 50.98平方メートル
- 延床面積 84.10平方メートル
文庫蔵を修理する以前は、一階に蔵座敷が設けられ、二階は一室空間で着物、布団などを入れた長持ちや季節ごとに取り替える建具、家財などを収納する場として利用していました。
一階と二階をつなぐ箱階段には「慶応四戊辰(つちのえたつ)(1863)正月吉日 福田屋仙蔵」の墨書があり、改築前から継続して使用していたものでしょう。

文庫蔵外観

文庫蔵展示室
展示品の紹介
常設の展示室として、船問屋のなりわいや、十代目星野仙蔵関連の使用品、剣道家としても名をなした仙蔵及び剣道場「明信館」などの関係資料を展示しています。
明信館の額は維新志士であった子爵海江田信義(有村俊斎)の揮毫によるものです。
入口のミニ展示コーナーでも季節展示を行っています。
更新日:2020年03月02日