ふじみ野市ゼロカーボンシティ宣言を表明しました
令和4年10月1日、ふじみ野市は2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ宣言」を表明しました。
今後はゼロカーボンシティを目指すための様々な取り組みを推進していきます。
ゼロカーボンシティとは
環境省では「2050年に二酸化炭素実質排出量をゼロにすることを目指す旨を首長自らが又は地方自治体として公表した地方自治体」を「ゼロカーボンシティ」と定義しています。
「実質排出量をゼロにする」とは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの人為的な発生源による排出量と、森林等の吸収源による除去量との間の均衡を達成することとされています(環境省ホームページより)。
(参考) 環境省「地方公共団体における2050年二酸化炭素排出実質ゼロ表明の状況」
ふじみ野市ゼロカーボンシティ宣言文(全文)
近年、地球温暖化が原因とされる気候変動により、甚大な被害をもたらす自然災害が地球規模で発生しております。こうした状況は、安全・安心な市民生活に大きな影響を及ぼすものであり、温室効果ガスの排出量削減が喫緊の課題となっております。
2015年に採択されたパリ協定において、世界全体の平均気温の上昇を産業革命以前に比べて2℃未満に抑制すること及び1.5℃に抑える努力を追求することが世界共通の長期目標として掲げられています。
また、2018年に公表されたIPCC(国連の気候変動に関する政府間パネル)の特別報告書において、温暖化を1.5℃で止めるためには今世紀半ばの二酸化炭素量を実質ゼロにすることが求められています。
これを受け、政府において、2050年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにする、「カーボンニュートラル」が宣言され、地球規模の大きな問題にも地方自治体レベルでの力強い推進が求められています。
ふじみ野市には、多くの豊かな自然が残されており、これらを未来に引き継いでゆく責任があります。
私たち一人ひとりが強い使命感を持ち、市民・事業者・行政が一体となり、「オールふじみ野」で2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を目指すことをここに宣言します。
「ふじみ野市ゼロカーボンシティ宣言」宣言文 (PDFファイル: 161.7KB)
環境大臣からメッセージをいただきました
環境大臣からのメッセージ(全文)
埼玉県ふじみ野市長 高畑 博 殿
貴市におかれましては、この度、地方公共団体として2050年の温室効果ガスの排出量実質ゼロ(ゼロカーボンシティ)を目指すことを表明されました。
今回の貴市の表明をもちまして、ゼロカーボンシティは国内で788地方公共団体となりました。我が国としての2050年カーボンニュートラルの実現に向け、大変心強く感じております。
近年、国内各地で大規模な災害が多発しているところですが、地球温暖化の進行に伴い、今後、気象災害の更なる頻発化・激甚化などが予測されております。こうした私たちの生活基盤を揺るがす「気候危機」とも言われている気候変動問題に対処するため、2050年カーボンニュートラルの実現を目指す必要があります。
現在、政府としては、2050年カーボンニュートラルや2030年度46パーセント排出削減目標の達成に向け、再生可能エネルギーの最大限の導入などを掲げ、我が国の成長戦略の柱の一つとしているところです。
環境省としても、脱炭素社会、循環経済、分散型社会への3つの移行を推進し、今までの延長線上ではない、社会全体の行動変容を図ってまいります。
2050年カーボンニュートラルの実現に向けては、今後30年間のうち、とりわけこの5年間、10年間が重要です。このため、地域脱炭素ロードマップに基づき、脱炭素先行地域づくりや、脱炭素の基盤となる重点対策の全国実施を進めていく必要があります。貴市及び他のゼロカーボンシティと連携しながら、地域脱炭素の更なる具体化・加速化を進めてまいります。
環境大臣 西村 明宏
更新日:2022年11月02日