妊産婦・乳幼児への災害の備え

災害が起きたときをイメージして、事前に非常用物品等を備えておきましょう

地震や大雨などの災害はいつ起こるか分かりません。 災害が起きたときのことをイメージし、災害に備える、どう行動したらよいか等を日ごろから考えておくことが重要です。 また、災害が起こったときのために、具体的な対応や連絡方法について家族と話しておくとともに、 日ごろからご近所と交流しておくことも大事です。 下記「避難場所」を参考に避難場所と避難経路についても事前に確認しておきましょう。

非常用物品

「助産師が伝える災害時の知恵ぶくろ」を参考にし、非常用物品を備えておくようにしましょう。

非常持出袋は、避難するときにさっと取り出せる場所に置きましょう。

軽くてコンパクトな物品を選び、持ち出せるか実際に作ってみましょう。

また、母子健康手帳は、妊娠、出産、産後の経過が書かれており、医療者が健康状態を把握することができます。

日ごろから母子健康手帳に、検査結果、飲んでいる薬、連絡先などが分かるようにし、避難のときには非常用物品とともに、 母子健康手帳と診察券を必ず携帯しましょう。

家の中の備え

自宅を安全な場所にすることが、なによりの災害対策になります。

日ごろからの安全なスペースの確保は、災害時だけではなく、子どもの事故防止にもつながります。 家庭で地震発生を想定した訓練をしたり、地震がきたら自分の身を守るように子どもと約束をしましょう。

  • 家の中に逃げ場としての安全な空間をつくっておきましょう。
  • 火災の発生を防ぐようにしましょう。
  • 寝室や子どものいる部屋にはできるだけ家具を置かないようにしましょう。
  • 安全に避難できるように、出入口や通路には物を置かないようにしましょう。

災害時の対応

  • 避難のタイミングは、テレビ・ラジオの他、市役所のホームページやFメール、SNSなどから正しい情報を得ましょう。

  • むやみに動くと危険な場合もあります。避難するときは、動きやすい服装で2人以上での行動を心掛けましょう。

  • いざというときに慌てずに行動できるように、事前に避難場所と避難経路を確認しておきましょう。

  • 緊急時は複数の連絡方法を考え、連絡先を記入して母子健康手帳と一緒に持っておきましょう。

  • もし、災害時に連絡が取れなくなったときは、災害用伝言ダイヤル171や携帯電話 の災害用伝言板などを使って安否を確認する方法があります。

お問い合わせ先

危機管理防災課 防災係

〒356-8501
埼玉県ふじみ野市福岡1-1-1
電話番号:049-262-9017
メールフォームによるお問い合わせ

妊産婦の災害時の健康管理

災害時のこころとからだ

災害時は、不眠や食欲低下など体の変化だけではなく、無気力になったり、感情の起伏が激しくなったりするなど、こころも影響を受けることがあります。このような心の変化は誰にでも起こりうる正常な反応で、ほとんどの変化は、時間とともに回復していきます。周囲の手助けを受けることも大切です。生活のリズムを整える、身体を動かしていくことも大切です。

赤ちゃんとお母さんの身体のこと

環境の変化で赤ちゃんも不安に思っています。 温かく保温し、泣いたら抱っこするなどで安心させてあげましょう。 また、お母さんは産後1か月間は、横になる時間を増やし身体を休めましょう。

乳幼児のこと

災害の体験や生活の変化から、赤ちゃん返りや不眠、落ち着かないなどが起こりますが、これは正常な反応です。 子どもの話を聞く、スキンシップを多くしたり、赤ちゃん返りを否定せず、ありのままの子どもを受け止めてあげましょう。

妊娠中の方

  • 妊娠中は冷えるとおなかが張ったりする場合があります。できるだけ温かくしましょう。
  • 水分を十分に摂らず、長時間無理な姿勢でいると、血行不良になります。 妊婦は血栓ができやすいため、足を動かし、水分を十分に摂って予防しましょう。 ストレッチなどをして、からだをリラックスさせましょう。
  • おなかの張りに伴い軽く出血するかもしれません。 清潔なナプキンをあてて休みましょう。 出産につながる場合もあるので、病院や助産師に連絡しましょう。

急にお産が始まったら

  • 予定日は早まる可能性もあります。 規則的な痛みを伴うおなかの張り、粘りのある出血、破水があるときは我慢せず、直ちに救助を求め、 医療者がいる場合は声を掛けるか、診療可能な病院(かかりつけ医)等で診てもらいましょう。

  • 破水の場合には、清潔なおむつやタオルをあてて横になりましょう。

  • 陣痛が始まったら、焦らず横になれる場所を見つけて、慌てずゆっくりと呼吸を整えましょう。 落ち着くほど安全にお産をすすめることができます。

母乳・ミルク

  • ショックで一時的に母乳量が少なくなっても、飲ませ続けることで、また出るようになります。 今までどおり授乳方法を変えないことが大切です。

  • 哺乳ビンがないときや消毒が十分でないときには、清潔な紙コップ等を使いましょう。

  • 粉ミルクまたは乳児用液体ミルクを準備しておくと便利です。

お問い合わせ先

保健センター 地域健康支援係

〒356-0011
埼玉県ふじみ野市福岡1-2-5
電話番号:049-293-9045
メールフォームによるお問い合わせ


参考資料

更新日:2021年12月20日