台風・集中豪雨が来たら

概要

風水害対策は、正確な気象情報を集めることで、台風や豪雨の被害を最小限にとどめることができます。

気象庁が発表する警報や注意報などの情報に注意して、いつも適切な対応ができるようにしましょう。

情報を集める手段として、テレビ、ラジオ、電話(177番)、インターネットなどがあります。

がけの亀裂や水位の変化といった身近な環境の変化にも注意しましょう。

集中豪雨に注意

集中豪雨は、短時間のうちに狭い地域に集中して降る豪雨のことで、梅雨の終わりごろによく起こります。

狭い地域に限られ突発的に降るため、予測することは比較的困難です。

小中河川の氾濫や土砂崩れ、がけ崩れなどによる大きな被害が予想されます。

がけ付近や造成地、扇状地などは気象情報に十分注意し万全な対策をとるようにしましょう。

大雨情報をキャッチしたら、我が家で安全対策を始めましょう。

日ごろの心がけ

日ごろから次のことを心がけ、災害に備えましょう。

  • ラジオやテレビなどで気象情報には注意をする。
  • 市や防災関係機関の広報をよく聞いておく。
  • 停電に備え懐中電灯や携帯ラジオを用意する。
  • 非常持出品を準備しておく。
  • 浸水に備えて家財道具は安全な場所へ。
  • 飲料水や食料を数日分確保しておく。(推奨7日分)
  • 避難先、避難経路を事前に確認しておく。

発表基準等

注意報・警報・特別警報等発表基準一覧表

注意報・警報・特別警報等発表基準一覧表
注意報 大雨注意報 表面雨量指数基準 10,土壌雨量指数基準 83
洪水注意報

流域雨量指数基準:川越江川流域=6,福岡江川流域=6

複合基準*1:川越江川流域=(5,5.4),新河岸川流域=(5,20),福岡江川流域=(5,5.7)

指定河川洪水予報による基準:新河岸川[宮戸橋]

強風注意報 平均風速11メートル毎秒
雷注意報 落雷等で被害が予想される場合
警報 大雨警報

(浸水害)表面雨量指数基準 18

(土砂災害)土壌雨量指数基準 121

洪水警報

流域雨量指数基準:川越江川流域=7.6,福岡江川流域=7.5

複合基準*1:川越江川流域=(18,6),新河岸川流域=(18,22.2),福岡江川流域=(8,6.3)

指定河川洪水予報による基準:入間川流域[菅間],新河岸川[宮戸橋],荒川[治水橋]

暴風警報 平均風速20メートル毎秒
記録的短時間大雨情報 1時間雨量 100ミリメートル
特別警報 大雨

(浸水害)

過去の多大な被害をもたらした現象に相当する表面雨量指数及び流域雨量指数の基準値を地域毎に設定し、以下の1.又は2.を満たすと予想される状況において、当該格子が存在し、かつ、1時間に概ね30ミリメートル以上の雨がさらに降り続くと予想される市町村等に大雨特別警報(浸水害)を発表する。

1.表面雨量指数として定める基準値以上となる1キロメートル格子が概ね30個以上まとまって出現

2.流域雨量指数として定める基準値以上となる1キロメートル格子が概ね20個以上まとまって出現

(土砂災害)

過去の多大な被害をもたらした現象に相当する土壌雨量指数の基準値を地域毎に設定し、この基準値以上となる1キロメートル格子が概ね10個以上まとまって出現すると予想され、かつ、激しい雨がさらに降り続くと予想される場合

暴風 伊勢湾台風級(中心気圧930ヘクトパスカル以下、又は最大風速50メートル毎秒以上)の台風や同程度の温帯低気圧が来襲する場合

*1(表面雨量指数,流域雨量指数)の組み合わせによる基準値を表しています。

(注)特別警報は、過去の災害事例に照らして、指数(土壌雨量指数、表面雨量指数、流域雨量指数)、積雪量、台風の中心気圧、最大風速などに関する客観的な指標を設け、これらの実況および予想に基づいて発表を判断します。

詳しくは気象庁のホームページをご確認ください。

風の強さと吹き方

風の強さと吹き方
風の強さ 平均風速(メートル毎秒) 人への影響 屋外・樹木の様子 建造物
やや強い風 10以上
15未満
風に向かって歩きにくくなる。
傘がさせない。
樹木全体が揺れ始める。
電線が揺れ始める。
樋(とい)が揺れ始める。
強い風 15以上
20未満
風に向かって歩けなくなり、転倒する人も出る。
高所での作業はきわめて危険。
電線が鳴り始める。
看板やトタン板が外れ始める。
屋根瓦・屋根葺材がはがれるものがある。
雨戸やシャッターが揺れる。
非常に強い風 20以上
25未満
何かにつかまっていないと立っていられない。
飛来物によって負傷するおそれがある。 
細い木の幹が折れたり、根の張っていない木が倒れ始める。
看板が落下・飛散する。
道路標識が傾く。
屋根瓦・屋根葺材が飛散するものがある。
固定されていないプレハブ小屋が移動、転倒する。
ビニールハウスのフィルム(被覆材)が広範囲に破れる。
25以上
30未満
何かにつかまっていないと立っていられない。
飛来物によって負傷するおそれがある。
細い木の幹が折れたり、根の張っていない木が倒れ始める。
看板が落下・飛散する。
道路標識が傾く。
屋根瓦・屋根葺材が飛散するものがある。
固定されていないプレハブ小屋が移動、転倒する。
ビニールハウスのフィルム(被覆材)が広範囲に破れる。
屋外での行動は極めて危険。 細い木の幹が折れたり、根の張っていない木が倒れ始める。
看板が落下・飛散する。
道路標識が傾く。
固定の不十分な金属屋根の葺材がめくれる。
養生の不十分な仮設足場が崩落する。
猛烈な風 30以上
35未満
屋外での行動は極めて危険。 細い木の幹が折れたり、根の張っていない木が倒れ始める。
看板が落下・飛散する。
道路標識が傾く。
固定の不十分な金属屋根の葺材がめくれる。
養生の不十分な仮設足場が崩落する。
35以上
40未満
屋外での行動は極めて危険。 多くの樹木が倒れる。
電柱や街灯で倒れるものがある。
ブロック壁で倒壊するものがある。
外装材が広範囲にわたって飛散し、下地材が露出するものがある。
40以上 屋外での行動は極めて危険。 多くの樹木が倒れる。
電柱や街灯で倒れるものがある。
ブロック壁で倒壊するものがある。
住家で倒壊するものがある。
鉄骨構造物で変形するものがある。

 

雨の強さと降り方

1時間雨量(ミリ)

予報用語

人の受けるイメージ

屋外の様子

雨の強さと降り方

10以上から20未満

やや強い雨

ザーザーと降る

地面一面に水たまりができる。

20以上から30未満

強い雨

どしゃ降り

地面一面に水たまりができる。

30以上から50未満

激しい雨

バケツをひっくり返したように降る

道路が川のようになる。

50以上から80未満

非常に激しい雨

滝のように降る(ゴーゴーと降り続く)

水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなる。

80以上から

猛烈な雨

息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感ずる

水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなる。

洪水になったときの歩き方

  • 歩ける深さは男性で約70センチメートル、女性で約50センチメートルです。水深が腰まであるようなら無理は禁物です。高所で救助を待ちましょう。
  • 水面下にはどんな危険が潜んでいるかわからないので、長い棒を杖代わりにして安全を確認しながら歩きます。
  • 裸足、長靴は禁物です。ひもでしめられる運動靴がよいでしょう。
  • はぐれないようにお互いの身体をロープで結んで避難しましょう。とくに子どもから目を離さないようにしましょう。
  • お年寄りや身体の不自由な人などは背負いましょう。幼児は浮き袋、乳児はベビーバスを利用して安全を確保して避難します。

都市型水害に注意

以前は雨水の一部は田畑や森林などの「自然の貯水池」にたまり、一部は地下にしみこんでゆっくり川に流れ込んでいました。

しかし現在の都市部では道路などの地表部はコンクリートやアスファルトでおおわれ、「自然の貯水池」の機能は失われています。

大半の水はそのまま下水道や川に集中して流れ込み、下水道の処理能力が追いつかず川も大量の水を抱えきれなくなって市街地にあふれて洪水を起こします。

都市型水害に備える

  • 水害を想定して日ごろから土のうなどを準備しておきましょう。
  • 水が出た場合は急いで高い場所に移動しましょう。
  • 避難するときエレベーターや車を使わないようにしましょう。
  • 水圧でドアが開かなくなることがあるので戸外へ早めに避難しましょう。
  • 土のうがあれば、かなりの浸水が防げます。

排水を考える

都市部では、長雨や大雨の際にはなるべく風呂や洗濯の排水を控えて、少しでも下水への水量を減らすようにしましょう。

広範囲の家庭の排水は普段でも相当の水量となります。

  • 雨量が多い時は、お風呂のお湯を抜かないようにしましょう。
  • 雨量が多い時は、洗濯も控えましょう。

車両の浸水に注意

平成12年9月に発生した東海豪雨では道路が冠水し、約1,000台の車両が浸水して動けなくなりました。

放置された車両がその後の復旧作業の車両の通行を妨げ、また通行可能な道路には避難、知人の状況確認のための車両が集中し、防災車両や被災車両を移動するレッカー車が渋滞に巻き込まれるなど応急対策活動に重大な支障をきたしました。

浸水時の通行困難箇所への違法駐車や車両での避難は避け、防災車両の活動の妨げにならない場所へ指示に従ってすみやかに移動するようにしましょう。

浸水の危険があるときは、早めに避難しましょう

地上が冠水すると一気に水が流れ込んできます。換気口・採光窓など、思わぬところから水が流れ込んで来ることがあります。

地下室では外の様子が判りません

  • 普段から危険性を把握して、気象情報への注意が必要です。
  • 浸水すると電灯が消える可能性があります。
  • エレベーターは使えません。

水圧でドアが開かなくなります

避難する時期を失わないことが大切です。

浸水のために、地下室で水死する痛ましい事故も起こっています

福岡市博多駅周辺のオフィス街が冠水、ビルの地下1階で逃げ遅れた従業員が水死する事故がありました。

駐車場の入り口などから水が急激に流入し、「逃げられないかもしれない」と電話した直後に悲鳴がして、連絡が途絶えました。

東京都新宿区では、低地の住宅街が冠水、住宅の地下室にエレベーターで様子を見に行った住居者が、水没した地下室に閉じ込められて死亡しました。

地下室には外階段もありましたが、水圧でドアが開かず、エレベーターも濡れて動かなくなりました。

この記事に関するお問い合わせ先

危機管理防災課 防災係

〒356-8501
埼玉県ふじみ野市福岡1-1-1
電話番号:049-262-9017
メールフォームによるお問い合わせ

更新日:2024年01月18日