彫刻
釈迦如来像(しゃかにょらいぞう)【彫刻】
釈迦堂の本尊(ほんぞん)として安置(あんち)されている釈迦如来像は、江戸時代初期の作で、像の高さは33.5センチメートルです。一木造(いちぼくづくり)で、漆箔(しっぱく)が施されています。おだやかな面相(めんそう)や衣文(えもん)がよく整っていることから、かなりの技術を持った仏師(ぶっし)の作と思われます。
所在地
釈迦堂:中丸1丁目
薬師如来像(やくしにょらいぞう)【彫刻】
薬王寺(やくおうじ)の本尊として安置されている薬師如来像は、室町時代につくられた市内唯一の仏像で、像の高さは48.2センチメートルになります。木造で、江戸時代に膝前部と台座の一部と新たな胴体・頭部を継ぎ合わせる補修が行われました。新たに薬師如来像をつくらずに、当初の部材を活用しているのは、当初の像が重要な意味をもっていたからと考えられます。
所在地
薬王寺:仲3丁目
地蔵尊(じぞうそん)【彫刻】
地蔵堂の本尊として安置されている地蔵尊は、江戸時代初期の作と思われ、像の高さは11センチメートルになります。一木造で、両手は失われていますが、肉身部には金泥(きんでい)が施され、着衣部は古色仕上げにされています。本像は、岩屋のかたちにつくられた木製の龕(がん)[仏像等を収納する厨子の一種]に安置されており、さらに龕は厨子(ずし)に収められています。
所在地
地蔵堂:駒林
阿弥陀如来像(あみだにょらいぞう)【彫刻】
安楽寺(あんらくじ)の本尊として安置されている阿弥陀如来像は、江戸時代初期の作とされ、像の高さは36.3センチメートルになります。木造で、肉身部に金泥が、着衣部に彩色仕上げが施されています。
所在地
安楽寺:駒林
鉄造阿弥陀如来像(てつぞうあみだにょらいぞう)【彫刻】
西養寺(さいようじ)[現在は廃寺]の本尊として安置された阿弥陀如来像は、鉄を鋳造してつくられた鉄仏(てつぶつ)です。江戸時代初期の作で、像の高さは84.3センチメートルに及ぶ大きなものです。江戸時代中ごろに西養寺の本尊として迎えられました。鉄仏は埼玉県内でも8件しか確認されておらず、貴重な作例になっています。
所在地
西養寺霊園:滝3丁目
更新日:2020年03月02日