埼玉県指定有形民俗文化財

武蔵野台地北部の畑作用具

武蔵野台地北部に位置するふじみ野市は、昭和30年代までは武蔵野の面影を色濃く残す農村地帯でしたが、その後の近郊農業の発展とともに様相も一変し、旧来の農具も失われるようになりました。そうした中で、市民有志(大井町郷土研究会)により昭和40年代以降、畑作農具の調査・収集が行われてきました。昭和63年に開館した大井郷土資料館は、その成果を引き継ぎ発展させ、整理・分類してきました。それらの中には、江戸時代の紀年銘が書かれた千歯(せんば)こきがあり、作成・使用された時期がわかる貴重な資料になっています。武蔵野台地の代表的作物であった麦・サツマイモ・ゴボウ・ニンジン・茶の生産に使用された農耕用具及びそれに関連する用具類・衣類など計434点が、ふじみ野市だけではなく、武蔵野台地北部の畑作地帯の農耕の特色をよく示すものとして平成6年3月に県の有形民俗文化財に指定されました。

所在地

大井郷土資料館

畑作に使われた鍬やとうみなどの農具の写真

畑作に使われた鍬(くわ)・とうみなどの農具

 

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更新日:2020年03月02日