ふじみ野市水道事業の紹介

ふじみ野市水道事業の歩み

かつて農村地帯だった本市は、昭和30年代半ばの高度経済成長期に東京のベッドタウンとして都市化が進みました。それに伴い旧上福岡市では昭和36年、旧大井町では昭和39年に水道事業が創設されました。そして、平成17年10月の旧上福岡市と旧大井町との合併により現在のふじみ野市水道事業が誕生しました。

創設当時の計画給水人口及び給水量は、旧市町合計で30,000人・1日当たり6,000立方メートルでしたが、令和3年現在は117,900人・1日当たり38,300立方メートルまで増加しています。

詳しい変遷については次のPDFファイルをご覧ください。

水道水ができるまで

水道水の水源

ふじみ野市の水道水は、さいたま市にある大久保浄水場できれいにした荒川の水(約7割)と、市内に10か所ある井戸からくみ上げた地下水(約3割)でつくられています。

水道水ができるまで

ふじみ野市の水道水ができるまで。埼玉県営水道。取水口、荒川の水をここから取り入れます。沈砂池、取り入れた水の砂を沈めて取り除きます。取水ポンプ、取水口から取り入れた水を着水井へ送ります。着水井、浄水場内の水をきれいにする最初の池へ送ります。急速かくはん池、にごりを水から分離して固める薬品を入れ勢いよくかき混ぜます。フロック形成池、水のにごりが小さなかたまり(フロック)になります。沈でん池、フロックを沈めて取り除き、水を急速ろ過池へ送ります。急速ろ過池、にごりの取れた水を砂の層でこし、さらにきれいにします。PC浄水池、いつでも飲める水を、非常用にためておきます。浄水池、きれいになった水をためておきます。送水ポンプ、できあがった水を市や町の配水場へ送ります。ふじみ野市福岡浄水場へ。地下水、ポンプの力を使って地下水をくみ上げます。亜硝酸態窒素除去装置、くみ上げた地下水の硝酸態窒素を除去します。第4配水池、県水と地下水を混ぜ合わせ、できあがった水道水をためておきます。第3配水池、水道水をためておきます。第2配水池水道水をためておきます。第1配水池、ためておいた水道水を6台のポンプの力を使い、ご家庭にお届けします。拡大版は下のPDFファイルをご覧ください。

ちなみに福岡浄水場の中には、このような設備があります。監視制御設備・電気設備・配水ポンプ設備拡大版は下のPDFファイルをご覧ください。

水質の検査

水質の検査、スーパーなどで売られているボトル水では39項目ですが、水道水の水質基準は、51項目にものぼります。水道水はボトル水よりも厳しい基準で検査しているんだね。

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水道事業の経営について

市町村による経営

水道事業は、水道法により原則として市町村が経営するものとされています。

また、地方公営企業法により「常に企業の経済性を発揮するとともに、その本来の目的である公共の福祉を増進するように運営されなければならない。」とされています。

独立採算制による経営

水道水を供給するまでにかかる費用や水道施設の建設・更新にかかる費用は、水道料金収入をもって充てるという独立採算制の原則により経営を行っています。

そのため、水道事業の経営は、皆様からいただいた水道料金を主な財源として運営しています。

企業会計方式による経営

会計制度については、企業会計方式をとっており、毎年度損益計算書や貸借対照表などの財務諸表を作成し、公表しています。

企業会計方式では、経営成績や財政状況を明確に把握できるため、市町村間での比較も可能になります。

経営の流れ。水道利用者へ水を供給、料金収入をもらう。国・地方公共団体金融機構からお金を借りる、お金を返す。施設建設・更新のためのお金、借入期間は最大30年。水道施設の建設・更新、工事代金を払う。水道施設の運転・維持管理、必要経費を払う。埼玉県営水道から水を買う、代金を払う。

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現状と課題について

水道料金収入と資金残高

ふじみ野市の水道水は、県内でも安価な料金で供給しています。1,997円は県内55団体で6番目に安い料金です。13ミリメートルの水道メーターで2か月、20立方メートル使用した場合、令和元年度地方公営企業事業別決算状況より。しかし、水道水の供給にかかる費用が収益を上回っていることから、水道事業の保有資金は、年々減少しています。費用117点11円大なり収益111点94円有収水量1立方メートルあたり(令和元年度決算)保有資金の見込みは、約15億円(平成27年度末)から約9億円(令和3年度末見込)に減少。そのため、人員の削減や包括的業務委託による経費の削減に取り組んでいますが、適切な料金体系による収入の確保についても、課題となっています。拡大版は下のPDFファイルをご覧ください。

災害対策

万が一地震が起きた際にも水道水を安定的に供給するため、さまざまな取り組みを行っています。

地震による施設の被害をできるだけ少なくするため、古い管を地震に強い耐震性能のある管に入替えたり、浄水場配水池の耐震化工事を行ったり災害対策を図ることで、安心して生活できる環境をつくっています。

昭和40年代から50年代にかけて布設した老朽管(石綿管)の更新工事を継続して実施しています。破損した石綿管による漏水現場。新しい管に入替後、道路舗装。福岡浄水場第4配水池、耐震補強に加え、内面の塗装を塗り替えました。拡大版は下のPDFファイルをご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

上下水道課 経営管理係

〒356-8501
埼玉県ふじみ野市福岡1-1-1
電話番号:049-220-2076
メールフォームによるお問い合わせ

更新日:2022年03月04日