感染症情報

感染症の流行状況

現在埼玉県で、流行している感染症の情報は下記のとおりです。最新情報は下記をご確認ください。

麻しん(はしか)の予防について

麻しん(はしか)について

麻しんウイルスによって起こる感染症です。麻しんウイルスは感染力が強く、飛沫・接触だけではなく空気感染でもうつります。

感染してから症状が出るまでの潜伏期間は約10日間で、主な症状は、高熱、せき、鼻汁、めやに、発疹です。最初3から4日間は38℃前後の熱で、一時おさまりかけたかと思うと、また39から40℃の高熱と発疹が出ます。高熱は3から4日で解熱し、次第に発疹も消失しますが、しばらく色素沈着が残ります。主な合併症としては、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎が報告されています。

予防接種が有効です

 定期予防接種では下記のとおり、2回の接種が必要です。1歳のお誕生日を迎えたら、早めに接種しましょう。

 1期:1歳から2歳の誕生日前日まで

 2期:年長相当(小学校就学前の1年間にあるお子さん)

注意点

  • 外出後の手洗い、うがい、咳エチケットなどに気をつけましょう。
  • 急な全身性の発疹や発熱などの症状が現れたら、早めにかかりつけ医などに受診しましょう。
  • 受診の際には、マスクを着用する、咳エチケットを守るなど、感染を広げないように注意しましょう。

風しんの予防について

風しんについて

風しんウイルスによって起こる感染症です。風しんウイルスは感染した人の咳やくしゃみなどで飛沫感染します。
感染してから症状が出るまでの潜伏期間は2週間から3週間あります。
症状は、軽い風邪の症状から始まり、発熱、発疹、耳の後ろや首のリンパ腺が腫れるといった症状が出ます。発疹も熱も約3日で治ることから「三日はしか」とも呼ばれていますが、年長児や大人になってからかかると、一般に重症化しやすくなり、3日では治りにくくなることが多いといわれています。

先天性風疹症候群について

妊婦が妊娠早期に初めて風しんウイルスに感染した場合、赤ちゃんが難聴・白内障・心臓疾患などを起こすことがあります。風しんにかかった記憶がなかったり、免疫(抗体)が十分にない女性は注意が必要です。
また、感染して家や職場などで妊婦にうつさないよう、夫や家族などが予防接種を検討することも必要です。
なお、風しん感染がすべて先天性風疹症候群を起こすわけではありません。不安な時は、産婦人科医などに相談をし、よく説明を聞きましょう。

うつらない・うつさないために

  • 外出後の手洗い、うがい、咳エチケットなどに気をつけましょう。
  • 急な全身性の発疹や発熱などの症状が現れたら、早めにかかりつけ医などに受診しましょう。
  • 受診の際には、マスクを着用する、咳エチケットを守るなど、感染を広げないように注意しましょう。
  • 予防接種も効果的な予防策です。(注意)定期予防接種の対象の方は確実に受けてください(詳細は予防接種のページをご覧ください)。

妊婦への感染を予防するために

  • 妊婦の夫、子ども及びその他の同居家族
  • 10代後半から40代の女性(特に、妊娠希望者または妊娠する可能性の高い方)
  • 出産後の早い時期の女性

のうち、抗体が十分にあると確認できた方を除いて、予防接種を受けることについて検討をお勧めします。詳しくは、かかりつけ医へご相談ください(任意接種のため有料です)。

関連リンク

インフルエンザについて

 平成21年に流行がみられた新型インフルエンザについては、平成23年度からは季節性インフルエンザとして対策を行うことになりました。
季節性インフルエンザには、A/H1N1亜型(平成21年度に流行した新型インフルエンザと同じもの)、A/H3N2亜型(いわゆる香港型)、B型の3つの型があり、いずれも流行の可能性があります。今年も、全ての年齢の方がインフルエンザに注意する必要があります。

インフルエンザの症状

インフルエンザは、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身の症状が突然現れます。併せて、普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状が見られます。

インフルエンザの予防の基本

 インフルエンザは流行性疾患であり、その予防の基本は、日ごろからの十分な休養とバランスのとれた食事、帰宅後の手洗い、うがい、流行前のワクチン接種などの方法があります。

手洗いをしましょう

手洗いは、石鹸を十分泡立てて15秒以上かけて手のひら、手の甲、指の間や手首までしっかりと洗い、洗ったあとは、清潔な布やペーパータオル等で水を十分にふき取りましょう。

うがいをしましょう

口に水を含み、正面を向いたまま「クチュクチュ」と口の中を1回から2回ゆすぎます。

次に水を含み、顔を上(天井を向くように)向けて、口をあけながら「あー」や「がー」と声を出す、または出すつもりで「がらがら」と、のどをゆすぎます。

1回に10秒くらいかけて、2回から3回行います。

咳エチケットを守りましょう

人に向かって咳やくしゃみをしないようにしましょう。とっさに出そうなときは、周囲の人から顔をそらし、用意があればティッシュなどで口・鼻をおおいます。

咳やくしゃみが続くときはマスクを使いましょう。

関連リンク

1.厚生労働省ホームページ

2.埼玉県衛生研究所ホームページ

ノロウイルスについて

ノロウイルスによる感染性胃腸炎・食中毒にご注意ください。

ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通じて発生していますが、例年、10月から11月くらいから発生件数が増加しはじめ、12月中旬頃にピークとなる傾向があります。

ノロウイルスの特徴と注意点

ノロウイルスは、ウイルスに汚染された食品や手指を介して感染し、おう吐、下痢、腹痛などの症状を引き起こします。抵抗力の弱いお子さんや高齢者はノロウイルスに感染した場合重症化しやすいため注意が必要です。
また、感染力が強いため、保育所、学校、高齢者福祉施設などで発生すると、二次感染を引き起こし集団感染となることがあります。

症状

 潜伏期間(感染から発症までの時間)は24時間から48時間で、主な症状は吐き気、おう吐、下痢、腹痛で発熱は軽度です。普通これらの症状が1日から2日続いた後、回復します。また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。

ノロウイルス感染症の予防

ノロウイルス感染症の予防対策

  • 十分な加熱調理を行いましょう。(中心部までしっかり加熱、中心温度85℃以上1分以上の加熱をしましょう。)
  • 消化器症状(下痢・おう吐)を訴えている人は、食品の調理加工に従事しないようにしましょう。
  • 手洗いを十分にしましょう。手洗いは、調理を行う前、食事の前、トイレに行った後、下痢等がある人の汚物処理やオムツ交換等を行った後などには、必ず行いましょう 手洗いの手順(PDF:520.4KB)
  • おう吐物やふん便等の処理を適切に行いましょう。(下記ノロウイルスの消毒についてをご覧ください)
ノロウイルスの消毒について

 ノロウイルスの消毒には次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤など)が効果的です。ノロウイルスはアルコールに対する抵抗力が強いため、アルコール消毒はほとんど効果がありません。

おう吐物やふん便の処理
  • 使い捨てのマスク、手袋、エプロンを着用します。
  • 汚物中のウイルスが飛び散らないように、おう吐物、ふん便をペーパータオル等で静かに拭き取ります。
  • 拭き取った後の床等は次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約0.02%)で浸すように拭き取り、その後水拭きします。
  • おむつ等は、速やかに閉じてふん便等を包み込みます。
  • おむつや拭き取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄します。(この際、ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約0.1%)を入れることが望ましい。)またノロウイルスは乾燥すると容易に空中に漂いこれが口に入って感染することがあるので乾燥しないうちに床等に残らないよう速やかに処理し、処理した後はウイルスが屋外へ出ていくよう空気の流れに注意しながら十分に換気を行うことが感染防止に重要です。
次亜塩素酸ナトリウム消毒液の作り方

 市販されている家庭用塩素系漂白剤(塩素濃度は約5%)を使用した場合の調整方法

0.02%の消毒薬:通常の掃除、消毒用(調理器具やドアノブ、手すりなど)

 1リットル のペットボトルに水を入れ、ペットボトルキャップ1杯弱(1杯は約5ミリリットル)の漂白剤を加える。

0.1%の消毒薬:汚染のひどい場所用(おう吐物やふん便がついた床、布類など)

 500ミリリットル のペットボトルに水を入れ、ペットボトルキャップ2杯(約10ミリリットル)の漂白剤を加える。

<次亜塩素酸ナトリウムを使用する上での注意事項>

  • 製品ごとに濃度が異なるので、商品に記載してある濃度表示や使用方法をよく確認して使用してください。
  • 酸性のものと混ぜると、有毒ガスが発生するので、絶対に混ぜないでください。
  • 皮膚に対する刺激が強いため、使用するときはビニール手袋などを使用し、手洗いなど人に対しては使用しないでください。
  • 使用するときには、窓を開ける等十分に換気を行ってください。
  • 金属等腐食の可能性のあるものに使用する場合は、使用後によく水拭きをしてください。材質によっては変色する場合がありますので注意してください。

関連リンク

帯状疱疹と帯状疱疹ワクチンについて

帯状疱疹とは

帯状疱疹は、水ぶくれを伴う発疹(水疱)が、皮膚に分布している神経に沿って帯状に出現する疾患です。水疱が見られる2、3日前からかゆみや痛みを感じるようになり、1週間程度たつと水疱の多発や発熱、頭痛といった症状がみられることもあります。通常は2から4週間で皮膚症状がおさまります。

子どものころに水痘(水ぼうそう)にかかると、水痘・帯状疱疹ウイルスが体の中で長期間潜伏感染し、加齢や疲労によって免疫が低下した際などに「帯状疱疹」として発症します。また、皮膚症状が治った後も、長い間痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」になる可能性があります。

原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスに対しては、成人の9割以上が抗体を持っていることから、すでにほとんどの人が感染していると考えられ、誰もが帯状疱疹を発症するリスクがあります。

予防と治療

予防としては、できるだけ健康的な生活習慣を保つことが大切です。食事のバランスに気をつけ、適度な運動と十分な睡眠を心がけましょう。

治療の中心は、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬です。より早期の投与が効果的といわれていますので、かゆみや痛みの後に水疱が出現したときは、できるだけ早く受診しましょう。

帯状疱疹ワクチンについて

帯状疱疹は、ワクチンを接種することで発症や重症化を抑えることができます。帯状疱疹のワクチンは50歳以上の人が対象です。1回接種の生ワクチンと2回接種の不活化ワクチンの2種類があります。水ぼうそうにかかったことがある人は、すでに帯状疱疹に対する免疫を獲得しています。しかし、年齢とともに弱ってしまうため、改めてワクチン接種を行い、免疫を強化することができます。

なお、帯状疱疹は法令に定められた定期予防接種の対象疾病ではないため、ワクチンを接種する場合は任意予防接種となります。

接種費用は医療機関ごとに定められており、全額自己負担となります。

任意予防接種のため、ワクチンを取り扱っている全国の医療機関で接種できます。接種をご希望の人は、医療機関へ直接ご相談ください。

関連リンク

感染症に関すること

その他の感染症に関する情報は、関連ホームページをご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

保健センター 健康推進係

〒356-0011
埼玉県ふじみ野市福岡1-2-5
電話番号:049-264-8292
メールフォームによるお問い合わせ


更新日:2023年04月01日