福岡河岸記念館離れ

離れ(はなれ)

衆議院議員・剣道家として名をなした十代目星野仙蔵(ほしのせんぞう)によって、接客用として明治後期に建てられました。

明治期の木造三階建てで、住居として現存する県内唯一の建造物です。寄棟造瓦葺。

  • 桁行(けたゆき) 6.395メートル
  • 梁間(はりま) 4.615メートル
  • 最高高さ(棟頂上まで) 11.400メートル
  • 建築面積 33.95平方メートル
  • 延床面積 91.91平方メートル

一階は、四畳半の接客用の部屋があり、階段下には浴室もありましたが、現在は旭光形の装飾天井のみが残っています。二・三階は十畳で、一階同様接客用の部屋として利用されました。

各階の床の間には「唐三銘木(黒檀・紫檀・タガヤサン)」が使われています。

また障子の桟も、各階で一見同じように見えながら微妙に細工を変えてあるという凝ったつくりをしています。

一階床の間の天袋には、尾形月耕(おがたげっこう)の「月の海」図が描かれています。

福岡河岸記念館離れの1階床の間の写真

一階の床の間

現在は一階のみ通常公開しています。

特別公開日について

年に数回、特別に二階三階の公開を行います。日程は福岡河岸記念館トップページでお知らせいたします。以下のリンクよりご覧ください。

二階のつくり

福岡河岸記念館離れの2階床の間の写真

二階床の間。

福岡河岸記念館離れにある亀が剣道試合をしている透かし彫りが彫られた欄間の写真

欄間 亀が剣道をしている透かし彫り。

三階のつくり

福岡河岸記念館離れにある3階のステンドグラスの写真

ステンドグラスと曲線(立涌文様)を描く鉄柵。

福岡河岸記念館離れの3階にある精緻なつくりの障子と腰板の近江八景の浮き彫りの写真

精緻なつくりの障子と腰板の近江八景の浮き彫り。

福岡河岸記念館離れから見える筑波山の写真

河岸を見下ろす風景。晴れた日には遠くに筑波山を望む。

この記事に関するお問い合わせ先

上福岡歴史民俗資料館 管理係

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更新日:2021年04月12日