多様な性のあり方について理解を深めましょう

更新日:2025年11月21日

私たちの社会では、生活のあらゆる場面で「男」と「女」に分けられることがあります。
しかし、人間の性にはからだの性だけでなく、自身が自覚しているこころの性(性自認)や、恋愛対象になる性(性的指向)などの要素があり、いろいろな組み合わせがあるため、性のあり方は多様です。

ふじみ野市では、ふじみ野市第2次男女共同参画基本計画を策定し、その中で「多様性の尊重」という主要課題のもと、地域・学校・職場などで多様な性のあり方について正しく理解し、差別や偏見をなくすよう理解促進と支援に取り組んでいます。

性や愛にはさまざまな 「かたち」があることを知って、一人一人が自分らしく生き、誰もが安心して暮らしやすい社会を作っていきましょう。

レインボーフラッグを持つふじみん

ふじみ野市PR大使『ふじみん』

多様な性のあり方

性のあり方に関わる4つの要素

性は「からだの性」、「好きになる性」、「こころの性」、「表現する性」の4つの要素で表現されることがあります。
性のあり方はさまざまで、それぞれの組み合わせに決まりはありません。

性のあり方に係る4つの要素
からだの性

生まれた時に医師が性器の形などから「女性」か「男性」に割当てる性別。戸籍に記載されている。 【法律上の性】

好きになる性

恋愛や性的な関心がどの性別に向くか、向かないか。異性愛、同性愛、両性愛、いずれの性にも向かない場合など、さまざまなかたちがある。【性的指向】

こころの性

自分の性別をどう認識しているか。自分を男性や女性、どちらでもないと認識している人など、さまざまである。 【性自認】

表現する性

服装や髪型、仕草、言葉遣いなどの外見に表れる性を、自分がどう表現したいか。性自認が女性だとしても、性別表現が女性だとは限りません。 【性別表現】

SOGI(ソジ)・SOGIE(ソジ―)とは

性的指向(SexualOrientation) と性自認 (Gender Identity)の組み合わせを「SOGI(ソジ)」といいます。

また、性表現(GenderExpression)も加えて「SOGIE(ソジ―)」ということもあります。

これらは、すべての人の性のあり方を表す言葉であり、国際的にも使用されています。そのあり方は人それぞれ異なることを私たち一人ひとりが理解し、お互いのSOGI・SOGIEを尊重することが大切です。

LGBTQ等とは

性のあり方が多数派と異なる人たちを「性的マイノリティ」「LGBTQ等」と言います。

LGBTQはレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クエスチョニングの頭文字を取った言葉で、性的マイノリティの総称の一つとして使用されます。

LGBTQ
L レズビアン(Lesbian) 性自認が女性で女性を好きになる人
G ゲイ(Gay) 性自認が男性で男性を好きになる人
B バイセクシュアル(Bisexual) 女性も男性も両方好きになる人
T トランスジェンダー(Transgender) 生まれた時に割り当てられた性別と性自認が一致しない人
Q クエスチョニング(Qestioning) 自分の性別や、好きになる性別が決まっていない人、決めたくない人

ただし、性のあり方は多様なため、LGBTQ等やLGBTQ+(プラス)と表現されることもあります。

多様性を認め合えるまちに

性的マイノリティの方の多くは、周囲からの差別や偏見を恐れ、当事者であることを隠して生活している場合があります。それによって、自己否定や自尊感情が低下し、自分らしく暮らせないという不安を感じる恐れがあります。

性的マイノリティを理由とした差別や偏見をなくすための知識や理解を深めるとともに、当事者への支援・配慮が必要です。地域・学校・職場などで多様な性のあり方について正しく理解し、差別や偏見をなくすよう理解促進と支援に取り組む必要があります。

カミングアウト

これまでに公にしていなかった性のあり方を自ら打ち明ける言葉として使われます。

カミングアウトの理由は信頼の証であることもあれば、何か切迫した理由があることもあります。カミングアウトされたら、まずはその人の話をしっかりと聞いて、受け止めることが大切です。カミングアウトは本人だけが決めることです。誰に伝えていて、誰に伝えたらダメなのか、カミングアウトの範囲を確認しておくことも大事なポイントです。

アウティング

本人の了解を得ずに、本人が秘密にしていた性のあり方を他人に伝え、広めてしまう行為のことです。

アウティングは許されない行為であり、人権侵害です。本人の同意なく、人のセクシュアリティを他人に話すことは絶対にやめましょう。

アライ(Ally)

アライとは、英語の「Ally(味方/支援者/同盟の意) 」 を語源とする言葉です。性的マイノリティを理解し、支援している人、又は支援したいと思う人のことを指します。
アライは、何か困ったときに頼ったり相談できたりする、心強い「味方」のような存在です。

ふじみ野市の取組について

ふじみ野市男女共同参画推進条例

だれもが性別に関係なく、自分らしい生き方を選び、その選択が認められる社会の実現を目指し、平成27 年に「ふじみ野市男女共同参画推進条例」を制定しました。

この条例では、市、市民、事業者の責務、性別による権利侵害の禁止、公衆に表示する情報に関する配慮、市の施策などを定めています。

ふじみ野市第2次男女共同参画基本計画

ふじみ野市男女共同参画推進条例に基づき、平成30 年度から令和12 年度までを計画期間とする「ふじみ野市第2次男女共同参画基本計画」を策定しました。多様性の尊重として、性的マイノリティへの理解・促進と支援、男女共同参画の視点に立った防災対策の推進など、男女共同参画社会の実現に向けた施策を展開しています。

パートナーシップ宣誓制度

全ての人が自らの意思と責任により多様な生き方を選択し、自分らしく活躍するまちを目指して、令和4年7月1日から「ふじみ野市パートナーシップ宣誓制度」を開始しました。

男女共同参画交流コーナー

市民交流プラザ1階にある男女共同参画コーナーの交流ライブラリーでは、男女共同参画に関する図書を設置し、貸し出しも行っています。

多様な性に関する図書もありますので、ぜひご覧ください。

市民交流プラザ「交流ライブラリー」

埼玉県の取組について

埼玉県性の多様性を尊重した社会づくり条例

埼玉県は、性的指向及び性自認の多様性を尊重した社会づくりに関し、基本理念を定め、県、県民及び事業者の責務を明らかにするとともに、性の多様性を尊重した社会づくりに関する施策の基本となる事項を定めた「埼玉県性の多様性を尊重した社会づくり条例」を令和4年(2022年)7月8日に公布・施行しました。

にじいろ県民相談(埼玉県LGBTQ県民相談)

埼玉県では、性的指向・性自認に関する悩みについて、県民の方が相談できる専門窓口を設置しています。

にじいろ県民講座(埼玉県性的マイノリティ県民講座)

埼玉県では、性の多様性に関する理解増進を図るため、にじいろ県民講座(埼玉県性的マイノリティ県民講座)をオンラインで配信しています。

企業・事業者の皆さんへ

令和2年に行われた労働施策総合推進法の改正(パワハラ防止法)により、SOGIE ハラ(性的指向・性自認に関する侮辱的言動)やアウティングについても、パワハラに該当するものとして防止策を講ずることが事業主に義務付けられました。

また、令和7年6月11日に労働施策の総合的な推進並びに労働者の雇用の安定及び職業生活の充実等に関する法律等の一部を改正され、カスタマーハラスメントや求職者等に対するセクシュアルハラスメント(いわゆる「就活セクハラ」)の防止措置が事業主の義務となります。

埼玉県では、性的マイノリティの方にとって働きやすい環境づくりを促進するため、企業の性の多様性に関する取組の支援を行っています。
多様な人材の確保のためにも、是非県の事業を御活用ください。

相談窓口

にじいろ県民相談(埼玉県LGBTQ県民相談)

埼玉県では、性的指向・性自認に関する悩みについて、県民の方が相談できる専門窓口を設置しています。

よりそいホットライン

電話番号:0120-279-338(ガイダンスにそって#4を押す)

(注意)受付24時間365日

(注意)受付24時間、返答は月・金・日曜16時00分から22時00分

LGBT法律相談(埼玉弁護士会)

電話番号:048-861-0901

毎月第1・第3水曜(祝日・年末年始を除く)

10時00分から12時00分、13時00分から16時00分

この記事に関するお問い合わせ先

市民総合相談室 市民相談・人権推進係(人権推進・男女共同参画)

〒356-8501
埼玉県ふじみ野市福岡1-1-1
電話番号:049-262-9025
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