食品ロスを減らすために事業者のみなさんができること
食品ロスとは
食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。
日本では、年間約472万トンの食品ロスが発生しており、そのうちの半分である約236万トンが事業活動を伴って発生しています。(農林水産省及び環境省推計)
事業系の食品ロスは更に4業種に分類することができます。
- 食品製造業
- 食品卸売業
- 食品小売業
- 外食産業

出典等:環境省ホームページ「事業者向け情報」食品ロスポータルサイトの掲載情報を基に作成
食品ロスを削減するメリット
食品廃棄のコスト削減
食品ロスは生産コストや廃棄コスト等が発生する要因になるため、食品ロスの削減によって企業経営に良い影響を与えることにつながります。

企業イメージの向上
食品ロスの削減に向けた取組みを消費者等へアピールすることによって、事業者のイメージ向上や商品のPR、集客等にも活用できます。

食品製造業のみなさんができること
- 製造(加工)量を考慮した適正量の原材料調達を行う
- 原材料を無駄なく使い切り、未使用の原材料の有効利用に取組む
- 製造(加工)過程でのミスを削減し、不良品発生を減らす
- 賞味期限は商品の特性に応じて科学的・合理的に設定し、過度に短く表示しない
- フードバンクを活用する
食品卸売業のみなさんができること
- 需要を予測して適量を仕入れる
- 在庫管理を適切に行い、品質低下を防ぐ
- 配送時の汚破損を削減する
- フードバンクを活用する
食品小売業のみなさんができること
- 需要を予測して適正量を仕入れる
- 在庫管理を適正に行い、品質低下を防ぐ
- 少量パックの販売やバラ売りを行う
- 賞味期限が迫っている食品や規格外品は、見切り、値引き販売をする
外食産業のみなさんができること
- 来店者数や注文メニューの需要を予測して適正量の仕入れを行う
- 食材を無駄なく使い切って調理する
- 食べきり、小盛メニューの提供などにより、来店者が食べきれる工夫をする
- 生ごみの排出時にはしっかり水切りを行う
- 品質的に問題のない食品は、お客様の自己責任であることをわかってもらった上で、食べきる目安の日時などの情報提供を行って、持ち帰り用に提供することを検討する
飲食店様向け注意チラシ「お客様に安全にお持ち帰り頂くために」 (JPEG: 5.2MB)
お客様向け注意チラシ「安全においしくいただくためのお約束」 (JPEG: 3.7MB)
私たち一人ひとりができること
- 食品ロスに関心を持ち、自分にできることを考えよう
- 必要なものを必要な分だけ買おう
- 予定を考慮して食べきれる量だけ買おう
- 消費期限と賞味期限を正しく理解し、まだ食べられる食品を捨てないようにしよう
- 宴会では1530運動を実践しよう
更新日:2024年11月25日